就職活動は情報戦です。
必要な情報をリアルタイムで取得できるSNSは、就活でも強力な武器です。
その中でもTwitterは、情報収集力に長けており、リアルタイムで企業や就活情報発信を行っているアカウントの情報を得ることができます。
みなさんは、”就活アカウント”を持っていますか?
今回は、Twitterを使った就活術と、最新情報の効率的な活用術をご紹介します。
SNS活用は就職活動に必須!
近年、企業の新卒採用活動のオンライン化が急速に進んでいます。
学生の情報収集の中心は、WEB検索や就活情報サイトに加えて、SNSが主流になり始めています。
日頃、コミュニケーションツールとして使用しているSNSは、専門知識や新たな経費などもかかりませんし、学生も導入しやすい情報収集ツールですよね。
まず、SNSを活用した就活とはどのようなものか、ご紹介します。
❝Twitter就活❞って何?
Twitter就活とは、就活用の個人アカウントを作成して、情報収集や情報交換を行うことをいいます。
SNSにもいくつか種類がありますが、特にTwitterは文字・画像・動画などでさまざまな情報が手に入ります。
対面や大人数のイベントが激減している昨今、オンラインでコミュニケーションをとることができるTwitterを活用している学生も増えています。
目的としては、企業が発信する情報の収集や、就活生同士の交流、就活ノウハウについて知ること、などがあげられます。
最近では企業の採用担当者が就活生向けの情報発信をしていたり、企業の経営者や、就活エージェントもSNS運用に力を入れています。
他社の発表によると、23卒の就活実態調査では過半数の就活生がSNSを活用して情報収集を行っており、なかでも最も利用者が多かったツールはTwitterでした。
ぜひ、効率的な就活を進めるため、Twitterアカウントの作成からスタートしてみてはいかがでしょうか。
❝就活アカウント❞作成のポイント
就活のために作成するTwitterのアカウントを。”就活アカウント(就活アカ)”と呼んだりします。
TwitterはスマホでもPCでも、WEB環境があればアカウントを作成できます。
アカウント作成時には、アカウント名やユーザーIDを設定する必要がありますが、その際のにも気を付けたいポイントがいくつかあります。
数あるTwitterアカウントの中には、企業の採用担当者や、就活生向けに情報発信をしている人や団体、就活生仲間を増やしたいと思っている学生もいます。
そのようなアカウントの目に留まったり、情報を得られるように、まずはアピール力のあるアカウント名・ユーザーIDを設定しましょう。
アカウント名に盛り込んだ方が良い情報は、下記などが挙げられます。
- 大学名
- 学部名
- 大学の属性(文系・理系・私立・国立など)
- 卒業予定年度
- 興味関心のある業界・職種
- 現時点での就活状況
たとえばこんなイメージです。
- 山田太郎@23卒/営業希望 (@yamada_taro)
- 【23卒】田中花子/長期インターン中 (@hanako_tanaka)
- 23卒/就活一郎@広告業界志望 (@shukatsu_ichiro)
第三者から見て、情報収集をしている就活アカウントであるとすぐにわかるようなアカウント名・プロフィールを設定することは重要です。
企業担当者はTwitterから就活生の現状を知ることができますし、人柄や志望している業界・業種を知ることができます。
また、アカウントを設定する際は、必ず公開アカウントにしましょう。
非公開アカウントにすることも仕様上は可能ですが、Twitterで交流を図ろうと思った際に、リツイートやリプライ機能を使用できません。
さらに、就活アカウントを作成するときに必ず迷うのが、アイコンの画像ですよね。
ESなどに添付する証明写真を利用するのも無難で良いでしょう。
就活生や採用担当者の目に留まるように、個性のある特徴的なアイコンを選択するのも戦略のひとつです。
顔写真を公開するのが不安、という人も、そういったほかのアカウントと被らない画像を何か1つでも探して、工夫してみましょう。
Twitterを利用するメリット
就活アカウントが作成できたら、早速Twitterで情報収集を始めましょう。
SNSは、インターネットを介して、オフラインでは出会えなかった世界中の人とコミュニケーションをとることができるツールです。
ぜひ、上手に活用しましょう。
今回は、就活でTwitterを活用して得られる7つのメリットをご紹介します。
1.常に新しい情報を取得できる
Twitterでは、1秒単位で常にツイートで情報がアップデートされています。
フォローしている企業アカウントがツイートをするタイミングで、通知がくる設定をしておけば、常に最新の情報に気づけます。
また、自分がフォローしていないアカウントのツイート情報が、プロフィールや普段のツイート内容から関連性の高いものと判断され、タイムライン上に表示される機能があります。
流行の情報はリツイート機能などで知ることができますし、ツイートの「いいね!」の数を見て、その情報がどれほどの注目度のあるものなのかを推測できます。
こういった時事情報を取得できるという点も、Twitterを利用するメリットです。
就活に限らず、ニュースで話題になっている事柄や、経済情報など、普段新聞を読まない方でも気軽に最新ニュースを入手できるでしょう。
2.企業へのアプローチに活用できる
アカウント名に実名を使用することで、採用担当者や企業のOB・OGから、自分のアカウントを見つけてもらいやすくなります。
Twitterにはダイレクトメッセージ機能もありますので、メールアドレスや電話番号を知らない相手とも、連絡をとれます。
また、自分自身の就活状況や、自己PRの内容などをツイートしておくことで、採用担当者の目に留まる可能性もゼロではありません。
採用担当者側も、多くの学生がいるTwitter上で、自社について話している学生や、同業界を志望している優秀な学生を見かけたら、アプローチをしてくるかもしれません。
そのために、Twitterアカウントを作成したら、何かしら自分のことを知ってもらえる情報をツイートしておきましょう。
簡単なプロフィールをはじめ、就活の状況やポジティブな感想と合わせて、写真や動画などをアップしておくことで、採用担当者も学生をイメージしやすくなります。
また、最近では質問箱などを設置して学生からの質問に答えたり、アンケートをとっているアカウントもあります。
自分から企業にアプローチしたい時も、Twitterは有効な手段です。
3.説明会・インターンの情報を得られる
多くの企業が開催している企業説明会やインターン、いつの間にか募集期限を過ぎてしまっていた!なんてこと、ありませんか?
近年では企業が新卒採用活動用のTwitterアカウントを作成して、募集を行ったり、説明会・インターンの情報を発信しています。
志望企業の採用アカウントをフォローしておくことで、イベント情報を見逃さずに済みます。
遠慮せずに、企業アカウントをフォローして、リストアップしていきましょう。
Twitterのプロフィールを充実させて、志望企業や同業界の情報アカウントをフォローしておくことで、興味・関心に近い最新の情報が届きます。
どのインターンに参加しようか迷っている場合、過去に参加したOB・OGのツイートを検索したり、直接リプライやダイレクトメッセージで質問してみるのも良いでしょう。
4.OB・OG訪問のアポイントがとれる
コロナ禍の影響で、直接OB・OG訪問の機会を得ることが難しくなっている今、Twitterを活用して志望企業の先輩を見つけられるのは大きなメリットです。
大学のキャリアセンターや、ゼミ・研究室の先輩など、コネクションのある先輩にアポイントをとることは簡単ですが、必ずしも志望企業で働いているOB・OGが身近にいるとは限りません。
Twitterの検索機能を使用して、企業名と大学名などを検索して、当てはまるアカウントが見つかれば、直接アプローチできます。
必ずしもアポイントがとれるとは限りませんが、反応してくれる先輩がいるかもしれませんので、積極的にアポイント交渉をしてみましょう。
5.社会人の本音を知ることができる
就職活動の主な目的は、自分に合った企業を探して、入社後のミスマッチを回避することです。
企業ホームページや募集要項、就活紹介サイトなどに掲載されている情報は、見栄えの良いものが多く、実際のところ実情はどうなのか、知る手段は限られます。
一方で、TwitterなどのSNSは個人情報が特定できないアカウントから発信される、リアルな口コミ投稿を検索できます。
志望企業で働く社員の本音を聞いてみたい、と思ったときに、文章主体のTwitterは良い情報収集ツールです。
情報の取捨選択をしつつ、活用しましょう。
6.就活生同士で情報交換できる
いくら親しい友人同士でも、すべての就活情報をオープンにするのは気が引けますよね。
SNSで就活アカウントを作成するメリットのひとつとして、インターネット上で就活生同士で交流ができる、という点が挙げられます。
同業種を志望している学生との情報交換や、イベント情報のシェアなどを通して、コミュニケーションをとってみましょう。
就活中は孤独を感じることも多い就活生にとって、不安なことを共有できる良い友人になる可能性もあります。
7.HPやマニュアルに載っていないマナーなどを取得できる
Twitterアカウントの中には、就活のノウハウやマナーなどの知識を発信しているアカウントがあります。
OB・OG訪問のマナーや、自己分析・企業分析のノウハウ、面接対策の方法、間違えやすいビジネス敬語など、思わぬ落とし穴が見つかる可能性もあります。
間違えやすいビジネス敬語については本サイトでもまとめていますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
就活アカウント活用時の注意点
Twitterは就活において、多くの情報を自分用にカスタマイズできる、効率的なツールです。
1.社会人としてのモラルがない行動を投稿する
一般常識がないと感じられる言葉遣いや内容のツイートをすることは避けましょう。
素顔の自分についてツイートすることが自己PRにつながることもありますが、逆にビジネスシーンでは不適切と思われることが投稿されていては、マイナスの評価につながってしまいます。
就活に関するネガティブな感情や、面接官への不満など、社会人としてのモラルに欠けた行動は慎みましょう。
2.選考に関する情報をツイートする
企業の採用ページで公開されている選考情報についてツイートすることは、特に問題ありません。
たとえば、「〇〇株式会社の面接で、実はこんなことを聞いてしまった」など、面接官から聞いた企業の情報を詳らかにツイートしてしまうのは、良い印象を受けません。
せっかくESや面接で良い評価を受けられていても、ツイートが発見された際に選考結果に悪影響となる可能性があります。
個人を特定しやすい就活アカウントであれば、企業の採用担当者が学生のツイートをチェックすることがあるので、注意しましょう。
3.情報を取捨選択する
SNSは、一見情報収集に最適なツールに見えますが、実はソースがわからない不明確な情報もたくさん存在します。
大切なことは、得た情報の正誤を自分自身で調べて鵜呑みにせず、取捨選択することです。
信頼できる情報であれば就活においても強力な武器になりますし、情報源が不明の怪しい情報であることがわかれば見なければ済むため安心できますよね。
必ず、この情報は信頼できるものか?と一度検証してみましょう。
まとめ
今回は、就活を効率的に進めるTwitter就活術と、その注意点についてご紹介しました。
Twitterは就活以外にも、多くの情報収集に役立つ便利なツールですし、社会人になってからも利用する機会はあるでしょう。
必ず、情報の正誤を確認することを意識して、SNSを楽しく活用してください。
情報戦を賢く勝ち抜いて、内定を手に入れましょう!