就職活動で気を付けるべきマナー、たとえばESの書き方、電話やメールの言葉遣いや、面接の所作など、たくさんあって大変ですよね。
中でも服装や持ち物など、身だしなみに関するマナーは、迷う学生も多いのではないでしょうか。
今回は、面接で好印象を与えるためにおさえておくべき身だしなみのマナーと、意外と迷う小物アイテムのチェックリストをご紹介します。
面接直前に慌てることがないよう、しっかり事前準備をしましょう。
面接時の服装のポイント
採用担当者は、学生が自社にマッチするかどうか、面接を通して知ろうとしています。
そんな時、話す内容のみならず、服装や髪型、メイクなども、第一印象を左右する要因です。
とはいえ、女性ならではの個性を出せるポイントですし、好印象を与えられるようにしたいですよね。
ここでは、面接時に注意したい身だしなみのポイントと、おすすめのコーディネートをご紹介します。
就活時だけではなく、ビジネスシーンでも役立つ情報が満載ですので、参考にしてください。
面接時の身だしなみのポイント
面接時の身だしなみで気を付けたいポイントは、主にこの4つです。
- 清潔感があること
- 若々しさがあること
- 機能的であること
- ビジネスシーンに適していること
ビジネスシーンでは、個性を出して注目されることよりも、TPOをわきまえているかどうかが重要です。
服装や髪型に清潔感がないと、面接官から周囲からの見られ方を気にしない人、つまり協調性に欠けている可能性がある、という印象を持たれてしまいます。
また、就活生が持つ若々しさ、フレッシュさは、最大の武器です。
新卒採用を実施する理由のひとつとして、組織に新しい人材を受け入れることでこれまでにないフレッシュな価値観が生まれることや、社内を明るくする効果が期待されています。
面接時に健康的に見えなかったり、消極的なイメージを持たれてしまうのは、良くないですよね。
また、社会人としてふさわしいデザインや柄・色を選択できているか、不真面目な印象を受けないか、というポイントも、面接官は注目しています。
それでは、これらのポイントを満たすためには、どんな服装をしたらいいのか、ご説明します。
基本の服装と身だしなみのポイント10選!
面接時におすすめの服装と押さえておくべき身だしなみのポイント例をご紹介します。
髪の色は、大幅な染色をしていない、ビジネスシーンに沿った色にしておきましょう。
地毛の色ですと無難ですが、染めている場合にも、明るすぎるカラーは注意が必要です。
髪型は、おじぎをしたときに髪が顔にかからないよう、耳にかけるか、長い場合にはまとめた方が良いでしょう。
前髪が目にかからないようにするなど、清潔感のある髪型を意識してください。
スーツを初めて購入する場合、店舗で自分にフィットする肩幅、袖丈、着丈のものを選びましょう。
色合いは黒、グレー、ネイビー、ベージュ、キャメルなどがおすすめです。
柄はリクルートスーツの場合、無地か薄いストライプが多いです。
ボタンは1~3つのものが一般的ですので、試着の際に自分の顔がすっきり見えるタイプを選ぶと良いでしょう。
女性の場合、パンツまたはスカートのいずれか自分が好きな方を着用できます。
ジャケットと合わせて違和感がないように、セットアップで購入しておくと安心です。
スカートの場合、お辞儀したときや座った際に膝上が見えすぎないよう、必ず着丈を確認しておきましょう。
パンツスタイルの場合、こちらも購入時にしっかり丈感を確認してください。
女性の着用するインナーは、シャツ、ブラウス、カットソーなど、時期や志望企業の社風によって、選択肢は多くあります。
ブラウスの場合、ボタンをすべて閉じられるレギュラータイプと、襟をジャケットの外に出せるスキッパータイプがあるので、こちらも試着してどちらが自分に似合うかを確認しながら選びましょう。
白の無地が一般的ですが、企業の社風によっては、淡いピンクやブルーなどを着用しても問題ないこともあるので、インターンやOB・OG訪問時にチェックしてみましょう。
ストッキングは、肌の色に近いナチュラルカラーのものを選びましょう。
柄がついているものや、装飾があるものはビジネスシーンに不適切です。
また、冬は足元が冷えるので、タイツを着用しても問題ありません。
その際は、黒などの目立たない色合いを選びましょう。
ネイルをする場合には、淡いカラーのものや、透明なトップコートのみを使用しましょう。
派手な装飾や、ラメなどがついているネイルは悪目立ちしてしまいます。
ネイルをしない場合にも、適切な長さに爪を切って整えておきましょう。
就活中は資料や書面を持ち歩くことがあるため、A4サイズが入るビジネスバッグを用意しておきましょう。
また、面接時には椅子の横にバッグを置くことがあるので、床に置いた際に自立するものがおすすめです。
色は黒やブラウンなど、スーツの色と合う一般的なビジネスバッグを使用しましょう。
足元は、3~5cm程度のヒールのパンプスやローファーが一般的です。
革そざいのもので、色は黒をおすすめします。
つま先がとがっているデザインや、飾りがついているものは避けましょう。
パンプスについているシンプルなストラップなどは問題ありません。
メイクは健康的な印象を受けるナチュラルメイクを意識しましょう。
ファンデーションなどを薄く塗って肌の血色を良くしたり、アイブロウとシェーディングで目鼻立ちを少しくっきり見せるのも良いかもしれません。
リップを自分の唇の色より少し明るいものにしたり、薄くチークを使用することで、顔色が良く見えます。
アイラインで目を強調したり、ラメの入ったアイシャドウを多用するような、目元を強調するメイクは避けましょう。
また、ビジネスシーンを想定すると、ノーメイクは避けた方が良いでしょう。
基本的にはつけないのが無難です。
もちろん、眼鏡などの必需品は例外ですが、これも派手なデザインのものは避け、ビジネスシーンに適したものをつけましょう。
つける場合は、スーツやメイクに合ったシンプルなデザインのネックレスなどを選びましょう。
揺れたり、音が鳴るような大振りなものは避けましょう。
また、香りのきつい香水なども当日はつけないようにしましょう
面接時の服装チェックリスト
面接当日の朝に焦ることのないよう、ぜひ前日までにチェックしてほしい項目をまとめました。
下記チェックシートを確認しながら、不安な場合は一度鏡の前で面接当日と同じ服装、髪型、メイクをしてみることをおすすめします。
自分がマイナスに感じるポイントがあれば、面接官も同様に感じる可能性があります。
少しでも好印象を与えられるように、身だしなみを整えておきましょう。
□髪型に清潔感はあるか
□ジャケット・スカートに仕付け糸がついていないか
□服にほつれなどがないか
□汚れやシワがついていないか
□セットアップのパンツに折り目が綺麗についているか
□ブラウスの胸元が開きすぎていないか
□ストッキングが伝線していないか
□パンプスのヒールがすり減っていないか
□メイクは派手すぎないか
□爪がのびすぎていないか、汚れはないか
面接時の持ち物チェックリスト
面接当日は、緊張と不安で完ぺきに持ち物チェックをするのが難しいかもしれません。
前日までに服装と合わせて、下記のチェックシートを活用して持ち物も確認しておきましょう。
今回は必須アイテムと、いざというときにあると便利なアイテムに分けてご紹介します。
状況と、季節などにも合わせて臨機応変に対応してみてください。
就活生の必須アイテム一覧!
□エントリーシート・履歴書
提出書類と合わせて、事前に企業に提出しているエントリーシート・履歴書を持参しましょう。
折れ曲がったり、濡れたりしてしまわないよう、クリアファイルに入れて持ち歩くのがお薦めです。
また、念のためコピーを数枚持っておくのも、いざという時に備えられます。
□ 筆記用具・メモ帳
提出書類や履歴書などに記入漏れがあった場合に備えて、筆記用具は必需品です。
服装と同様に、装飾のないシンプルなボールペンや万年筆などを持ち歩きましょう。
□印鑑
必要書類に捺印漏れがあった場のために、携帯しておきましょう。
契約書類では基本的にシャチハタは不可ですので、認め印と朱肉を合わせて持ち歩きましょう。
□腕時計
時間をチェックしたい時に、スマートフォンを面接の場で取り出すのは、マナーとして適切ではありません。
シンプルで、ベルトや文字盤にも派手な装飾のないものを選びましょう。
□ハンカチ・ティッシュ
もしかすると、手洗いをした際などにハンカチを使用する可能性があります。
身だしなみの基本として、常に携帯しておきましょう。
□身分証明書
常に携帯している方が多い運転免許証などは、オフィスビルの入場時などに提示を求められることがありますので、面接当日も忘れないようにしましょう。
持ってて良かった!おすすめアイテム一覧
□面接会場までの地図
最近ではスマホの地図アプリで経路を検索するのが一般的ですが、万が一スマホを落としてしまったり、充電が切れてしまったときに備えて、経路がわかる地図を印刷して持参しておくと安心です。
□現金・クレジットカード
最近では、移動時に交通系ICや電子決済を使う学生が増えていますが、こちらもスマホの充電が切れてしまったり、電子決済が使えないタクシーを使用する可能性もあります。
念のため、現金とクレジットカードのいずれも持っておきましょう。
□折りたたみ傘
移動中に降雨があると、足元やスーツがずぶ濡れになってしまう可能性があります。
せっかく磨いた靴が汚れてしまったり、濡れてスーツにシワがよってしまってはもったいないですよね。
念のため、天気予報をチェックしながら、折りたたみ傘をバッグに入れておきましょう。
□手鏡
面接が連続して、お手洗いに行くタイミングを確保できないスケジュールの日もあります。
男性・女性にかかわらず、面接前に身だしなみを整えるために、小さめの手鏡を持ち歩きましょう。
□充電器・専用コード
交通経路の検索や、メールの内容の確認のために、スマートフォンは常に使用するので、充電器と充電コードは持ち歩いた方が安心でしょう。
□予備のストッキング
ストッキングは非常に薄手の素材なので、簡単に破れたり穴があいてしまいます。
万が一の時にそなえて、予備を1つバッグに入れておくと良いでしょう。
□コート・マフラー類
冬場の就活時には、スーツの上にコート・マフラーをつけてしっかり防寒しましょう。
シンプルでスマートなデザインと、黒・ベージュ・グレー・白などの色を選びましょう。
□汗拭きシート、制汗剤など
夏場の就活で、汗をかいてしまうのは仕方ありません。
家を出る前には制汗剤をつけて、面接会場に到着した際には汗拭きシートで気になる汗を拭きましょう。
頭も体もすっきりして、面接に集中できますよ。
また、熱中症が流行る炎天下のシーズンには、ジャケットを手で持ち歩くのもいいでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、就活面接の際の服装マナーと、おすすめの持ち歩きアイテムをチェックシートでご紹介しました。
面接当日は、話すことや礼儀作法などの他にも、見出しにも気を配っておきましょう。
事前準備に余裕をもっておくことで、焦らず本番を乗り越えることができます。
ぜひ、今回ご紹介したチェックシートを活用してみてくださいね。