「服装自由」と言われたとき、どうしたらいいの?
インターンシップ先が決定したのは良いものの、服装について「服装は自由で結構です」と言われたり、「指定なし」とリマインドメールに記載があった時に、悩む人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、インターンシップに適した服装の選び方や注意点について、徹底解説します。
企業の指定する服装をしていきましょう
インターンシップに参加する際、企業から服装の指示があった場合には、必ず指示に従うようにしましょう。
ほとんどの場合、インターンシップに応募すると、企業から内容の詳細や日時などの連絡と合わせて、服装についての指定があります。
よくあるのは、下記のようなものです。
・スーツでお越しください
・服装自由
・私服でお越しください
・そもそも指定がない
「スーツでお越しください」という記載があれば、迷わずスーツを着用できますが、「私服」「服装自由」の場合は、指定が曖昧で悩んでしまいますよね。
今回は、インターンの服装の選び方と合わせて、男女別の服装例や、NGな服装を分かりやすくご紹介します。
スーツ指定の場合
企業のドレスコードがスーツの場合、インターンシップの服装指定もスーツになることがあります。
スーツ着用のインターンシップでは、一般的なリクルートスーツを着用しましょう。
高級なブランドのものや、個性を出した派手なデザインのものを選ぶ必要はありません。
ベーシックなデザインの、自分の体形に合ったものを準備しましょう。
面接がスタートすると、就活生のほとんどがスーツを着用する機会があると思います。
色合いは、「黒」「グレー」「ネイビー」などのダークカラー、柄は無地や細いストライプのものを選びましょう。
スーツに合わせて、シャツは白または薄い色の無地か、ストライプが定番です。
当日は手ぶらで移動するわけではありませんので、書類やパソコンなどを入れるビジネス用バッグや、靴、靴下なども用意しておく必要があります。
実際に社会人生活がスタートしても使用できるように、バッグや靴などもシンプルで落ち着いたものを選ぶのが良いでしょう。
バッグは面接時やインターンシップの中に床に置くこともあるので、自立する素材のものがお薦めです。
靴下については、スラックスの隙間から見えた際にも問題ないよう、くるぶしソックスなどは避けて、足首を覆う長さのものを選びましょう。
こちらも、アクセントになる色や柄のものを選ぶ必要はありませんので、ネイビーや黒、グレーなどの暗めのカラーが良いでしょう。
靴はスニーカーや先の尖った革靴などは避けて、シンプルなものを選びましょう。
女性は主に、肌色のストッキングを履いて、パンプスを履くことが一般的です。
つま先の出るサンダルや、ブーツ、スニーカーなどは避けて、シンプルで落ち着いたカラーのパンプスを選びましょう。
インターンシップ中は、1日中動き回ったり、立ち仕事を任される可能性がありますので、動きやすい靴を用意しておくことをお薦めします。
インターンシップや就活で使用したリクルートスーツは、その後の社会人生活でも利用できます。
ぜひ、良い第一印象を残せるスーツをはじめ、靴、バッグなどをチョイスしましょう。
服装の種類の指定なし
企業がインターンシップの服装を指定しない場合があります。
しかし、いくら指定がないとは言え、どんなコーディネートでも良いというわけではありません。
当日、会場に行ってみると、「服装自由」の場合でも、念のためスーツを着用してきている就活生もいるかもしれません。
セミナー形式のインターンシップの場合などは、会社説明会に参加する際と同様に、スーツを着ていくのが一般的です。
また、インターンシップの期間に関係なく、初日はリクルートスーツを着て行くのが無難でしょう。
ビジネスの場にふさわしい服装とは?と考えたときに、やはり無難なのはスーツです。
とはいえ、インターンシップ中に、主催企業の方から、「スーツではなく私服で構わないよ」と指示された場合には、オフィスカジュアルなど、清潔感のある服装に変切り替えても良いでしょう。
業界や職種にもよりますが、最近ではスーツ以外の服装で働く仕事も増えてきています。
インターンシップはあくまで短期間の職業体験なので、インターン先の会社の人がどんな服装をしているのかを、ホームページなどで事前にチェックしてみるのも良いかもしれません。
ぜひ、服装に執着するよりも、まずは会社に溶け込むことを意識してみてください。
スーツが逆に浮いてしまうような会社もあります。
その職場の環境により、より違和感のない服装を選択することが、より良いパフォーマンスの発揮につながりますので、インターン参加企業に合わせて変えていきましょう。
自由な服装の場合
インターンシップ参加時の服装が、「私服」「自由な服装」とあった場合にも、注意が必要です。
「私服」の記載があったとしても、普段大学に通学する際の服装や、遊びに出かける時のような服装で、企業を訪問するのはNGです。
インターンシップ先での業務内容が社内で行うものだとしても、通勤や休憩時、社内にも取引先の人がいる可能性もあります。
そのため、ラフすぎる服装は避けて、ビジネスシーンにもふさわしい服装、つまり「ビジネスカジュアル」を意識しましょう。
ビジネスカジュアルと言われても、社会人未経験の就活生は、カジュアルの基準がつかめない方が多いかもしれません。
ビジネスカジュアルは、スーツスタイルほどフォーマルではなく、プライベートの私服ほどラフでない、比較的リラックスしたビジネススタイルの服装です。
男女別に、ビジネスカジュアルの例をご紹介します。
ビジネスカジュアルの例(男性)
まずは男性のコーディネートの例から、ご紹介していきます。
私服の場合、企業の雰囲気や社風によっても大きく異なりますが、基本となるスタイルは、「襟付きのジャケット」「襟付きのシャツ」「ボトムス」「革靴」です。
ジャケットは黒、ネイビー、グレーなどのベーシックなカラーが一般的です。
襟のついているコットン素材のオックスフォードシャツや、ボタンダウンシャツなどがお薦めです。
色は、白やブルー、ピンクなど、明るく淡い色を選ぶと、顔色が明るく見えます。
柄についても無地やストライプなどの悪目立ちしない柄が一般的です。
ボトムスは、黒・グレーのスラックスや、ベージュ・カーキ・オフホワイトのチノパンなどが好ましいです。
バッグや靴も、服装に合わせたものを選び、靴は革製品がお薦めですが、清潔感のあるシンプルなスニーカーなどでも良いでしょう。
革靴を履く際には、前日にしっかり磨いて行くと、好印象です。
バッグについても、革製のトートバッグなどが一般的です。
リクルートスーツを着用する際に使用しているものでも良いですし、よりカジュアルなものを購入しても良いでしょう。
アクセサリーなどは特につけず、腕時計のみにしてください。
ビジネスカジュアルの例(女性)
まずは女性のコーディネートの例を、ご紹介していきます。
女性の場合も男性と同様に、清潔感がありビジネスシーンにふさわしい服装を意識しましょう。
基本的には、「ジャケット」「シャツまたはブラウス」「スカートまたはパンツ」「パンプス」が無難です。
また、サマーインターン中や冬の時期などは、移動中や室内が肌寒い可能性があるため、無地のシンプルなカーディガンなども用意しておくと安心です。
ジャケットは、黒・ネイビー・グレーなどの落ち着いた色で、ブラウスなどのインナーは白・ブルー・ピンクなどの淡い色にして組み合わせることで、表情が明るく映えます。
インナーは、夏場はシンプルなカットソーなどでも良いでしょう。
ボトムスは、スカートまたはパンツのどちらでも構いません。
また、目立った柄や装飾などがないシンプルなデザインであれば、ワンピースなどをジャケットやカーディガンと合わせるのも良いでしょう。
こちらも、インターンシップの初日にオフィスの先輩達がどのようにビジネスカジュアルを着こなしているか、チェックしてから、判断してみてください。
また、靴は低めのヒールで動きやすいものを選びましょう。
こちらも、サンダルやミュールなどはNGです。
黒やネイビー、ベージュなどのベーシックなカラーの、パンプスやフラットシューズがお薦めです。
このように「私服」「自由な服装」と指示されていても、インターン先の企業の雰囲気や、業界、インターンシップの内容によっても、適切な服装は異なります。
まずはリクルートスーツで様子を見て、オフィスの先輩方がビジネスカジュアルを着こなしているようであれば、今回ご紹介したような服装を参考にコーディネートしてみる、というのもひとつの手です。
どんな服装で参加するのが適切か、インターンシップの概要を見ても判断がつきにくい場合には、事前に人事担当者やインターンシップの過去の参加者である先輩や友人に聞いてみるなど情報収集をしてみてください。
私服の場合の注意点
スーツ着用の場合、ビジネスカジュアルの場合の2つをご紹介させていただきましたが、特に「私服」「自由な服装」という指示を受けた際の注意点をいくつかご紹介します。
スーツの指定の場合
まず、スーツを着用する場合の注意点です。
男性の場合、しっかり試着して、袖や裾の長さにも気を付けて、自分の体形に合ったサイズを選択しましょう。
また、先述の通り、悪目立ちする柄や色、素材のものは避けましょう。
ネクタイの色は冠婚葬祭に使用する白・黒・ゴールド・シルバーは避けてください。
まずはお近くのスーツ取り扱い店舗へ足を運んで、「リクルートスーツを探している。」と伝えれば、ベーシックなものをお薦めしてくれるはずです。
女性はパンツ・スカートいずれでも問題ありませんが、スカートの場合、座った状態での丈の長さが短すぎないよう、確認しておきましょう。
また、足元については、パンプスのヒールも極端に高いものは避け、数センチの低めのものを履きましょう。
アクセサリーはつけないか、控えめでシンプルなデザインにものにしましょう。
服装の指定がない場合
男性の場合、ジャケットのインナーについては、ポロシャツなどカジュアルすぎるものは好ましくないとされるケースが多いです。
また、デニムやスウェットなどはカジュアルな印象を与えてしまうので、素材も重要です。
オフィスにいる先輩がどんなボトムスを履いているのか、デニムやジーンズなどを履いても問題なさそうな雰囲気かを、初日にリサーチしてみましょう。
また、サマーインターンシップの場合でも、短めの丈のボトムスや、サンダルは避けてください。
女性の場合、特に気をつけなければならない点が、コーディネートにこだわり華やかになりすぎてしまうことです。
サマーインターンなどで露出度の高い服を着てしまうことがないよう、注意してください。
例えば、トップスをオフショルダーやシースルーにしてしまったり、ボトムスをショートパンツやミニスカートにしてしまう、などがこれに該当します。
また、スーツの場合同様、ヒールの高すぎるパンプスや目立つアクセサリー、派手なネイルなども避けましょう。
なお、服装についての注意点についてをご紹介してきましたが、アパレル業界などを志望している就活生は例外であることが多いです。
アパレル業界の場合、働く上で重視されるファッションセンスをインターンシップの時点で見られている可能性があります。
ブランドの方向性を理解しているのか、ブランドカラーにマッチしているのか、といったことを見られていることがあるため、必ず事前調査を行い、完全私服OKであることがわかれば、ぜひ勇気をもって自信のあるコーディネートをアピールしてください。
なぜ「服装自由」にするの?
インターンシップに参加する際の服装の注意点についてご紹介してきましたが、そもそもなぜ企業が、就活生に対して「私服」「自由な服装」などの指定をするのか、理由について解説します。
インターン生の個性・人柄を知るため
スーツを指定してしまうと、就活生の緊張感が高まり、素の自分を出しきれない場合があります。
企業としても、選考の一環としてインターンシップを開催している部分があるため、学生の内面やものの考え方、人柄をより素直に出してもらうために、私服を指定している可能性があります。
ぜひ、インターンシップにはかしこまりすぎず、自然体で臨んでみてください。
その方が、人事担当者としても、適正の有無を見極めやすくなりますし、就活生としても入社後のギャップを減らせるでしょう。
TPOを理解しているかを判断するため
社会人デビューを前に、「自由」という言葉を正しく理解できているのか、ということを服装で判断される可能性があります。
私服がOKとされていても、会社は働く場所であり、取引先や顧客がオフィスを出入りしている可能性もあります。
それをわきまえて、TPOに合わせてフォーマルとカジュアルを使い分けて順応できるかどうかを見ることも、インターンシップの一つの目的です。
ビジネスカジュアルを着こなしながらも、常識のある服装を心がけましょう。
服装自由な会社だから
最近ではリモートワークの普及もあり、大手企業をはじめ、中小・ベンチャー企業でも、社風が服装自由であるところが増えてきています。
実際にオフィスでも、営業などお客様の前に出る職種以外は、私服である会社は非常に多いです。
このような場合、スーツを着ることが逆に環境に適応できていない、空気を読めない、と判断されてしまう可能性もあります。
長期のインターンシップに参加する際などは、オフィスの社会人の先輩方の服装をチェックしながら、調整していくようにしましょう。
まとめ
インターンシップに参加する際の、基本的な服装はイメージできましたでしょうか?
初めての職場体験で、会社のカラーを正しく判断した服装で、良い印象を持ってもらうことは非常に重要です。
個性をアピールすることももちろん大切ですが、あなたの良さを誤解されないためにも、節度ある服装でインターンシップに臨んでください。