【本音を大公開】OB・OG訪問のメリットデメリット

OB・OG訪問

就職活動を始めたら、「OB・OG訪問」をするべき、と耳にすることもあるのではないでしょうか。

もちろん、全ての就活生が必ず経験しなければならない、というものではありません。

  • 「本当にメリットはあるのか?」
  • 「訪問先はどう探せばいいのか?」
  • 「気を付けなければならないマナーなどはあるのか?」

と疑問を抱えている方も多いでしょう。

そこで今回は、OB。OG訪問の5つのメリットとともに、デメリットやリアルな体験談をご紹介します。

OB・OG訪問とは?

まずは、OB・OG訪問とは何か、という点からご紹介します。

そもそもOB・OGは、オールドボーイ・オールドガールの略称で、自分が所属している大学の卒業生たちを指します。

OB・OG訪問は、就職活動中に、実際に企業で働いている社会人の先輩を訪問し、仕事の内容や働き方についてなどを教えてもらう機会です。

よくある訪問先は、大学のゼミや研究室の先輩や、部活・サークルの先輩などが多いです。

自分が志望している企業に先輩が勤めているのであれば、直接連絡してアポイントをとることもできます。

また、大学のキャリアセンターなどで、卒業生を紹介してくれる場合もありますので、ぜひ活用してみてください。

OB・OG訪問のメリット

実際に企業の選考が始まる前から、OB・OG訪問をするのは早すぎるのでは?と考える方もいるかもしれません。

しかし、OB・OG訪問は、就職活動のさまざまな場面で非常に役立ちます。

今回は、OB訪問のメリットを5つに絞ってお伝えします。

①面接対策やES添削を頼める

 

OB・OG訪問は、実際の選考対策に活用できます。

一般的には、カフェや喫茶店などのカジュアルな場所をはじめ、最近ではZoomなどを使用したリモートでも行われる機会が増えています。

特徴としては、企業の担当者1人に対して、就活生1人が訪問をする形式が一般的です。

学生が社会人と1対1でコミュニケーションをとれる機会は少ないことが多いため、OB・OG訪問が面接の予行演習にもなると言えます。

OB・OG訪問の数をこなすことで、面接で緊張することなく、自然体で面接に挑むことができます。

しかも、OB・OG訪問は選考に直接影響しないため、より本格的な面接対策をお願いすることもできるでしょう。

その際には、事前に質疑応答の内容や、志望動機など実際の面接で話そうとしている内容を用意しておくことをお薦めします。

また他にも、事前に依頼をしておくことで、ESの内容についてアドバイスを受けることもできます。

アポイントを取る際に、事前にESのデータを送付しておくなど、先輩の手間にならないよう気を付けましょう。

②プライベートな悩みも相談できる

 

企業のことや仕事の内容を聞くことだけが、OB・OG訪問ではありません。

既に社会人経験のある先輩に、相談しておくことで解決できる疑問や悩みも多いでしょう。

例えば、就活全般についての悩みや、今後のキャリアプラン、プライベートなことについても、相談できます。

OB・OGは就活の先輩であり、人生の先輩でもあります。

自己分析の方法をはじめ、企業選びの軸は何だったか、志望動機・自己PRの作成方法、就活の進め方など、先輩がどのように就活をしていたのか、詳しく聞いてみましょう。

また、OB・OG訪問の目的は、社会人の先輩の生の声を聞いて、自分の思い描く働き方とマッチしているかどうかを見極め、内定後のミスマッチを回避することが含まれます。

現在イメージしているキャリアプランはその業界や企業で実現可能か?

など、5年後、10年後などの長いスパンの相談をして、キャリアビジョンを広げることもできるでしょう。

女性の妊娠出産後の復職率や、ジェンダーの平等は守られている風土かといったことなど、会社説明会では聞きにくいプライベートな部分も気になるところではないでしょうか。

ぜひ、OB・OG訪問の機会を活用して、疑問や悩みを解消して、選考に臨んでください。

③面接やESのネタを増やせる

 

OB・OG訪問では、同じ就活生との情報交換や、会社説明会では聞けない内容を聞けることも、一つの特徴です。

会社説明会や就活の参考書、インターネット上では知りえない情報を聞いて、実際の企業面接やESで話すことで、企業理解の深さをアピールできるでしょう。

志望動機として「ビジョンに共感した」「自分に合った社風だと思った」と書く学生は少なくありません。

しかし、実際に働いてみないとわからない面が多いため、説得力にかけるものがあります。

OB・OG訪問を通して、学生にはない視点で自己分析・他己分析ができることに加え、業界分析・企業分析・業種分析をより深く進められます。

例えば、その企業の社風や強みは何なのか、業界内でのその企業の持つ問題点・課題などについて指摘できたり、面接官の印象に残るコメントを残すこともできるでしょう。

インターネット上で手に入れられる一般的な情報に加えて、OB・OGから聞いたりアドバイスしてもらった内容を話すことで、面接官に光るものをアピールできるかもしれません。

時たま、面接官の方から、「弊社の社員と会いましたか?」と質問されることもあります。

自分がいかに志望企業・職種に適性があり、入社後どのように貢献できるのか、具体的に話しやすくなることも、OB・OG訪問のメリットと言えます。

④社員の本音、会社の内情を知れる

 

社員の本音、会社の内情を知れることは、OB・OG訪問の最も大きなメリットと言えます。

就活生が志望企業の情報を得られる機会は、会社説明会やインターネットの情報など、どうしても公開されている情報に限られてしまいます。

一方で、OB・OG訪問は1対1で社会人の先輩とコミュニケーションができる貴重な機会であり、働く実情を直接聞くことができます。

実際に働く先輩の話を聞くことにより、社内の雰囲気や風土、人間関係、働いている人の本音などを知ることができるでしょう。

就職活動の目的は、自分にマッチしている会社を見つけることです。

入社後に本当にその会社で活躍できるのか、自分に合った風土があるのか、イメージしている仕事の内容とギャップが無いか、といったことを、OB・OGとの会話を通して見極めましょう。

例えば

  • ネット上では給与が高いことになっているが、実情とはギャップがある
  • 実は、人間関係が良好ではなく離職率が高い
  • 就活生には人気のある職種だが、ライフワークバランスはとれない

など、たくさんの「実は」を聞くことができるかもしれません。

入社後のミスマッチを避けるために、先輩から本音を引き出し、しっかり企業研究を行いましょう。

⑤自分の達成感になる

OB・OG訪問は、訪問中のマナーや姿勢だけでなく、訪問のアポイントを取るところから、訪問後のお礼まで、注意すべきことが多数あります。

例えば、訪問前には当日に失礼のないよう、業界研究をはじめ、質問の準備、約束の場所や服装などのチェック、前日のリマインドメールなど、準備しておくことをお薦めします。

また当日には、自己紹介の際に名刺を受け取り、就活の相談や質問をして、解散後にはお礼メールを送りましょう。

このような作業は一見非常に手間がかかるように感じられるかもしれませんが、社会人にとっては必須のスキルです。

この一つ一つのステップを丁寧にこなすことで、OB・OG訪問を終えた際には、達成感と自己の成長を感じられるでしょう。

身だしなみを整えたり、名刺の受け渡しを行ったり、もちろん話し方についても、社会人になる前の予行演習にできます。

OB・OG訪問の数をこなしていくことで、一連の作業にも慣れ、自信をもって面接に挑み、ひいては社会人生活をスタートすることができるでしょう。

マナーについて不安な人は、まずは大学のキャリアセンターや、知人など信頼できる人から、社会人の先輩を紹介してもらうといいでしょう。

どんなに身近なOB・OGでも、最低限のマナーをもって、より良い関係性を築けるようにしましょう。

OB・OG訪問のデメリット

ここまでOB・OG訪問のメリットを紹介してきました。

さまざまな場面で就活に役立つOB・OG訪問ですが、ここではよく聞くOB訪問のデメリットを2つ、紹介します。

マナーの悪さが選考に繋がった

最近では、企業によって訪問の回数や、そこでOB・OGが受けた印象を、選考の参考基準にしているところもあります。

企業側も、熱意のある学生や、適性の高い学生の行動力をしっかり見ています。

アポイントを取ったOB・OGが人事担当ではないとしても、社内で情報共有が行われる可能性はゼロではありません。

事前準備を怠らず、当日も社会人としての基本的なマナーを守ることを心掛けましょう。

OB・OG訪問で担当してくださる先輩は、社会人であり、自分の業務がある中で、就活生のために時間を割いてくれていることを忘れないようにしてください。

OB訪問した人があまり会社について知らない人だった

せっかくアポイントをとり、訪問をしたものの、OB・OGがすべての質問にしっかり回答できるとは限りません。

そもそもOB・OG訪問を受けてくださる時点で、就活生をサポートしたいという気持ちを持っている方には間違いありません。

しかし、入社年次が若かったり、就活生が志望している部署に所属していない、職種が異なる、性格の相性が合わない場合などもあります。

OB・OG訪問をする前に、その人が実際にどんな仕事をしているのか、入社何年目かなど、得られる情報を確認した上で、質問を用意しておきましょう。

その上で、当日は聞きたい情報が聞けなかったとしても、決して態度に出してはいけません。

どんな人であっても、うまくコミュニケーションが取れるよう、マナーは忘れずに臨みましょう。

また、貴重な時間をいただいたことへの感謝は忘れずに、お礼メールなどの対応は普段通り行いましょう。

OB・OG訪問の使い方・体験談

ここまでに、OB・OG訪問のメリットとデメリットをご紹介しました。

では、実際に就活生はOB・OG訪問をどのように活用し、どのような成果を得たのでしょうか?

リアルな体験談をいくつかご紹介します。

  • 業界研究・企業研究のためにアポイントをとり訪問した
  • OBの話し方だけでなく、服装髪形からも会社の雰囲気を知れた
  • カフェでOB訪問を行い、カジュアルにプライベートなことまで悩みを相談できた
  • 人事担当者で緊張したが、面接時のポイントや練習方法を少し聞くことができた
  • 女性としての働き方やキャリアプランを聞けて、とても参考になった
  • 給料や残業時間、福利厚生など、説明会や面接では聞きにくいことを教えてくれた
  • 希望の職種で働いているOB・OGを紹介してくれた
  • 会社の業界内での位置づけや、業績に対する考えを聞くことができた

このように、OB・OG訪問の使い方は人それぞれですが、体験談としてはとてもポジティブな意見が多くなっています。

就活生が本当に知りたいのは、公の場では聞きにくい、働く社員の本音ですよね。

OB・OG訪問では、そんな本音を聞く機会が多く得られるため、ぜひ就活生の皆さんは活用してみてください。

まとめ

 

今回はOB訪問の5つのメリットとともに、デメリットやリアルな体験談をご紹介しました。

たびたび申し上げますが、業界・企業研究やOB・OG訪問の本来の目的は、就活生の皆さんの入社後のミスマッチを回避することです。

面接対策をはじめ、企業の内情を聞けたり就活のお悩みの解消など、さまざまな面で役に立つOB・OG訪問。

就活が本格化する前に、ぜひ積極的に活用してください。

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