就活の第一歩として多くの学生が参加する「インターンシシップ」
そもそもインターンシップってどんなことをするの?
情報が多すぎて探しきれない!
自分に合ったインターンシップをどう選べばいいの?
など、疑問を抱えている就活生も多いでしょう。
なんとなく手当たり次第インターンシップ先企業を選んでしまうと、求めていた経験や情報が得られない、という状況に陥ってしまうかもしれません。
そこで、今回は効率的なインターンシップの概要をはじめ、探し方、選び方をご紹介します。
インターンシップって何をするの?
インターンシップとは、学生が企業で一定期間、就業体験ができる制度のことを言います。
期間としては、1Day・短期・長期などの種類があります。
短期インターンシップは2~5日間で開催され、セミナー形式のものをはじめ、企業が扱うプロジェクトや直面する課題をテーマにして、グループワークやプレゼンテーションを行うなど、短い期間で実践的な経験を積むことができます。
また長期インターンシップは、数カ月~1年程度かけて、実務的な業務にも携わることが可能ですので、ビジネスの流れや企業の仕組みについて、より具体的に理解を深めることができます。
インターンシップ参加先を選択する前に、自己分析をしっかりと行い、自分の就活状況を確認しましょう。
現在自分がどのステップにいるのかにより、業界や業種を絞った方がいいのか、幅広く複数企業のインターンに参加した方がいいのかが、変わってきます。
自分のスケジュールと照らし合わせて期間を決め、インターンシップを通して身に着けることのできるスキル、インターンを通して学びたいことなどを明確にして、どのインターンシップにエントリーするのかを決めましょう。
インターンシップの参加意義
インターンシップは、すべての就活生が絶対に参加しなければいけないものではありません。
しかし、しっかり目的意識をもって参加すれば、インターンシップの参加意義は非常に多くあります。
たとえば、業界・職種・企業研究を深められたり、実際に働いている社員に話を聞くことで、働き方や仕事内容をイメージできるチャンスです。
自己分析のタイミングで、過去のエピソードや体験を深堀りして、自分に合っているのはどんな業界か?どんな職種か?といったことを、考えることがあると思います。
インターンシップに参加することで、さらに具体的に、業界・職種が自分に合っているのかを判断できます。
重要なのは、インターンシップを通じて自分が社会人として働く姿を具体的に思い描き、入社後のギャップを減らすことです。
ぜひ、どの企業なら自分の理想としている働き方が実現できるのかを見極めるためにも、インターンシップに参加してみてください。
また、ビジネスの流れや企業の仕組みへの理解を深めることで、自己PRやガクチカのエピソードの具体性も増しますし、社会人と接する機会が増えることで、基礎的な礼儀作法を身につけて本番の面接に挑むことができるでしょう。
さらに、インターンシップには多くの就活生が参加するため、同じ目的意識を持った就活仲間ができます。
就活の際は、最新情報の共有が非常に重要ですし、ぜひ積極的にコミュニケーションをとってみましょう。
また、コミュニティの幅が広がれば、OB・OG訪問のチャンスが広がる可能性もあります。
インターンシップに参加するためには、実際の就活時と同様に、ESの提出や面接などの選考が必要となる場合があります。
インターンシップへのエントリーが、就活中最初の選考の経験となるかもしれません。
ぜひ、就活の準備と思って挑戦してみてください。
このように、インターンシップの参加意義はたくさんあります。
事前準備を欠かさず、目的意識をもって、有意義な経験にしてください。
インターンシップを効率的に見つける方法とは?
インターンシップはさまざまな企業が、幅広いコンテンツで開催しています。
探し方がわからず、手当たり次第エントリーしたり、適当なものに参加してしまうと、自分に合った業界・業種や企業を見つけることができません。
そこで、インターンシップを効率的に探す方法を、5つに絞ってご紹介します。
①友達やOB・OGに紹介してもらう
インターンシップは、ネット上の情報や会社説明会だけで選択するものではありません。
友人や、大学のOB・OG、就活中に知り合った就活仲間など、知り合いに紹介してもらうというのもインターン先を探す有効な手段です。
メリットとしては、実際のインターンシップを経験した人の生の声を聞けたり、ネットで見つけられる口コミだけでは正誤の判断がつかない情報について、知ることができます。
最近では、1・2年生のうちからインターンシップに参加している学生も増えています。
周囲にインターンシップ経験者がいないか、相談してみましょう。
また、大学のゼミやサークルの先輩、OB・OG訪問した人から紹介してもらう、という方法もあります。
OB・OG訪問の際に、魅力を感じた企業があれば、インターンシップの情報が無いか、社会人の先輩に聞いてみましょう。
企業側としても、インターン生を受け入れる際には慎重になりますので、紹介を受けてのエントリーは安心感を持ってもらえるかもしれません。
就活中にも人脈を広げておくことで、就職活動にも役立ちます。
日頃から友人や周囲の人と積極的に就活に関する情報を交換し、コミュニケーションをとっておきましょう。
②企業のホームページから探す
既に志望企業や気になる企業がある場合には、その企業のホームページをチェックしてみましょう。
自社で採用サイトをオープンしている企業は、インターンシップについても就活サイトで募集するのではなく、自社の採用サイトで募集を掲載していることが多いです。
企業の採用サイトであれば、誤った情報が掲載されていることもありませんし、最新の正確な情報を入手できます。
中には募集期間が短いものや、募集人数が限られるものなどもあるため、気になる企業がある場合は、事前にインターンシップ受付期間やエントリーの方法を調査しておきましょう。
また、ホームページや採用サイトにインターンシップ募集の掲載がない場合には、企業の人事部宛に直接問い合わせてみてもいいでしょう。
そもそもインターンシップを開催していない企業の場合でも、インターンシップを希望している旨を伝えることで、熱意や行動力をアピールできますし、開催を促せる可能性もあります。
なお、注意点としては、インターンシップ紹介サイトや、本記事内で紹介しているその他方法なども併用してご活用ください。
企業のホームページや採用サイトしか見ていないと、他社のインターンシップとの出会いの可能性を狭めてしまいます。
志望している企業の情報はホームページなどから入手し、他社の情報はインターンシップ紹介サイトや求人サイトを併用してリサーチしてみてください。
③インターンシップ専用紹介サイトから探す
インターンシップ先を紹介する専用サイトは、初めてのインターンシップ先探しの際には最もメジャーな情報収集源です。
とりあえずどんなインターンシップがあるのか知りたい、複数の企業のインターンシップを比較検討してみたい、と思った際には、専用サイトを活用してみましょう。
また、希望の条件に合うインターンシップの情報が更新された際には、メールなどで通知を受け取れるサービスもあります。
説明会やイベントの予約ができたり、自己分析や、業界分析、SPI対策までできるツールを提供しているサイトもあるので、就活生ならとりあえず登録しておくことをお薦めします。
主要なインターンシップ紹介専用サイトを、簡単にご紹介します。
短期インターンシップの場合
まず、短期インターンシップを探す場合には、下記のようなサイトが挙げられます。
いずれのサイトも、多くの大手企業・人気企業のインターンシップ情報が掲載されています。
就活のスケジュールにのっとって、毎年該当する年度用のインターンシップサイトがオープンしますので、ぜひチェックしてみてください。
長期インターンシップの場合
長期インターンシップの場合を探す場合は、長期インターンシップに特化したサイトに登録しましょう。
などのサイトが挙げられます。
最近は、大学1.2年生から募集を始めている企業も増えていますので、是非早めのうちから参加してみてください。
どのサイトも、卒業年度をはじめ、職種・勤務エリア、曜日や時間帯、給与についてなど、詳細な条件を指定して検索することが可能です。
いくつかのサイトに登録して、自分に合うインターンシップに申し込み・参加をしてみてください。
④SNSから探す
近年ではスマホやSNSを活用した就活もメジャーになってきています。
例えば、Facebook、Twitter、Instagramなどに、インターンシップ紹介サイトが最新情報を掲載していたり、企業が募集情報をアップしていることがあります。
SNSを活用するメリットとしては、最新の公式情報をリアルタイムで入手できる、という点が挙げられます。
企業のホームページや就活サイトに公開される情報は、自分から定期的にチェックしに行く必要がありますが、SNSであればアカウントをフォローしておくだけで、最新情報の通知が自動的に届きます。
また、最近では企業の社長や人事担当がSNSを運用していることも多いので、インターンシップに参加してみたい企業があるなら、フォローしてみることをお薦めします。
インターンシップに応募する際に、社長が発信していた情報を話すことで、熱意をアピールできますし、企業理解を深めることができるでしょう。
さらに、就活生同士でフォローし合うことで、情報交換ができますので、積極的にコミュニケーションをとってみてください。
⑤大学のキャリアセンターで探す
自分が所属している大学のキャリアセンターでも、大学の紹介する企業や、団体などで提供されているインターンシップ情報を入手できます。
またキャリアセンターは、就活情報の他にも面接対策やESの指導を受けることもできます。
さらに、OB・OGのコネクションがあることも多いため、全く関係性のない企業よりも採用されやすい傾向にあります。
特に、官公庁のインターンシップ情報を得たい公務員志望の学生は、キャリアセンターを活用しましょう。
一方で、大学から紹介を受けられる一般企業の数は少ないことが多いため、自分の志望している企業の情報があるかどうか、一度調べてみてください。
インターンシップに迷ったら…
次に、自分に合うインターンシップを見つけるための条件について、いくつかご紹介します。
目的と内容で決める
インターンシップには、セミナー型やプロジェクト型、長期の職務体験型など、さまざまな種類があります。
そのため、まずは自分の就活の軸を見直して、「インターンシップを通して何を学びたいか」「身に着けたいスキル」を考えましょう。
例えば、まだ「〇〇をしたい」という具体的なイメージが無いため、いろいろな業界の話を聞いてみたい、ということであれば、セミナー型の短期インターンに数多く参加することをお薦めします。
具体的にこんな業務を体験してみたい、という内容が決まっているなら、その業種の中~長期のインターンに参加することで、実態の業務を体験できます。
ビジネスマナーを身に着けたい、実践的なプログラミングや事務作業を体験してみたい、と考えているなら、長期インターンでじっくり社会人と一緒に働く経験をすることで、企業理解が深まり、基礎的なビジネススキルを付けられます。
また、明確な目的が決まっていないとしても、興味のあるコンテンツや、有意義だったと感じるプログラムがいくつか見つかれば、共通点を見いだせるかもしれません。
自分がインターンシップに参加する目的を明らかにして、開催内容と照らし合わせてどの企業のインターンシップに参加するのかを決めましょう。
開催日程・期間で決める
就活生の生活は、就活のみならず、授業の勉強に加え、研究室やゼミ、サークル、アルバイトなど、非常に忙しくなると思います。
そのため、まずは自分がインターンに避ける時間を確認しましょう。
例えば長期インターンシップは、就業条件は企業によって異なりますが、平日の日中で週3回、1日6時間以上などの条件が必須となることも多くあります。
スケジュール管理能力も社会人に求められる必須能力ですが、まずは今の優先順位を整理して、インターンシップを選択しましょう。
業界・業種で決める
すでに志望する業界や企業がある場合には、まずは同業界の関連性の高い企業について調べたり、専門性の高いサービスを利用するのも効率的です。
例えば、IT業界、不動産業界、金融業界など、興味のある業界があれば、紹介サイトやホームページなどでインターンシップの内容を確認して、応募してみましょう。
「営業の仕事をしてみたい」「システムエンジニアに興味がある」といった方は、それぞれの職種で検索もできますので、各種サイトで試してみてください。
しかし、早くから業界・業種を絞りすぎてしまうと、自分の可能性を狭めてしまうことになりかねません。
この方法は、就きたい業種や職種が決まっている場合に、ご活用ください。
場所で決める
志望業界や職種・企業などが具体的に絞り切れていない場合には、自宅からのアクセスが良い場所で開催されるインターンシップに参加する、というのもお薦めです。
最近ではオンライン開催のものも増えているため、自宅から開催地までの距離を気にせずに済むようになりましたが、オフライン開催のものに参加する場合には、まずは負担の少ない近場のインターンシップから参加しててください。
特に、長期インターンシップに参加したいと考えている人には、参考にしてほしい条件です。
遠方で実施されるインターンシップに参加するのは、ある程度志望度の高い企業であったり、インターンシップに慣れてきてからでも問題ありません。
移動には時間や交通費がかかりますし、いくらインターンシップとはいえ、遅刻をしてしまったり途中で参加を諦めるようなことがあってはいけませんよね。
本当に長期間の参加をやり遂げられるのか、よく考えてから決定しましょう。
まとめ
今回は効率的なインターンシップの探し方や内容、参加する意義についてご紹介しました。
探し方にはいくつか方法がありますが、まずは自己分析と目的意識を明確にすることが重要です。
参加する目的を明らかにして、業界・業種などの条件を絞り込んでいくことで、有意義なインターンシップ経験を積むことができるでしょう。
ぜひ、本記事を参考に、効率的に自分に合ったインターンシップを見つけてください。