【例文つき】理系学生の強みを活かすガクチカの書き方を紹介!

エントリーシート

面接やエントリーシートで、必ずと言っていいほど聞かれる鉄板の質問が「学生時代に力を入れたこと」いわゆる「ガクチカ」といわれるものです。

多くの就活生が、サークル・バイト・ボランティアなどの経験や実績を、ガクチカの内容として使います。

しかし、 理系の学生の中には学生時代は研究が忙しすぎて、サークル活動やインターンをしている暇がなかったため、ガクチカのネタが思い浮かばない…。というような悩みを抱いている方もいると思います。

今回はそんな理系学生でも書ける、ガクチカの書き方や探し方について紹介していきます!

1.企業がガクチカから知りたい3つのポイント

そもそも、なぜ企業は学生のガクチカに興味を持つのでしょうか。

面接やエントリーシートでガクチカを聞く意図は、大きく分けて2つあります。

1、ガクチカによって得た経験値を知りたい

採用担当者は、ガクチカから3つのポイントを見ています。

  • 「何を学んだか」
  • 「どのような成長が得られたか」
  • 「学びを実践にいかせたか」


エピソードを聞くことで、学生の経験値や学びの姿勢を評価しています。学びや気づきを仕事に活かすのは、社会人に求められる基礎的な能力の一つのため、
学生の将来性を見ていると言えます。

2、企業とのマッチング度や、人間性や性格を知りたい

採用担当者はガクチカから下記の3つを確認します。

 

  • 「この学生の能力は、企業が求めるレベルと合致しているか」
  • 「考え方が社風と合っているか」
  • 「配属予定部署のメンバーとの、性格の相性はどうか」

 

を評価し、学生と企業のマッチング度を図ろうとしています。

なぜならば、せっかく優秀な理系学生を採用したとしても、会社が合わないからとすぐに辞められては大きな損失になるためです。長く働いてくれる学生を採用するために、採用担当者はガクチカから、学生の人間性や性格も見ています。

2.理系学生のガクチカテーマの探し方

大学では研究や実験に追われて忙しく、研究の内容くらいしか話す内容がない…と、思われるかもしれませんが、研究の内容も立派なガクチカになります!

1、研究内容をガクチカにする

多くの就活生がガクチカで用いる「サークル・アルバイト経験」に対し、研究に打ち込んだ理系学生だからこそ書けるのが「研究」のガクチカです。

研究活動のエピソードを用いることで、学生の本分である”学業”に真面目に取り組んできたことを印象づけることができ、なおかつ研究内容も千差万別であるため、採用担当者の興味・関心を惹きやすい側面があります。

「研究」をガクチカで使うメリットは、他にも下記のようなことがあります。

研究内容と、志望職種の業務を関連づけやすい

研究に関するガクチカのエピソードを述べたあと、志望動機に関する質問で「研究室で〇〇を学んでいるため、研究内容と直結する御社の△△職を志望しています」というように、志望動機に根拠を持たせて話すことができます。

目標と結果が明確であるため、ガクチカの成果を具体的に示しやすい

一般的に、研究活動の集大成として、修士論文や学会発表などが課せられている就活生も多いのではないでしょうか。つまり、”目標と結果”が明確になっているとも言えます。

研究活動ならば、「目標(修士論文や学会発表)を成し遂げるため、~のような困難を乗り越えて完成させた」などといったストーリーで話すことができます。

2、研究室での内容も武器になる!

また、ガクチカでよく使われるエピソードは「研究室」の中でも見つけることができます。

「研究室」を使ったガクチカの書き方は、文系理系も関係ありません。「サークル」で頑張った内容が「研究室での経験や人間関係」にテーマが変わるだけです。

研究室の中で具体的なエピソードを考えてみてください。

 

・同じ研究室の仲間との「人間関係」

・教授など「目上の人との関係」で学んだこと

・研究室で見つけた「課題」とその「解決方法」

 

そして、このような課題に対して、自分がどのように取り組んだのかを考えます。

何が起こったことで(What)、どう考え(Why)、その結果どのように動いたのか(How) までを意識して話せるようにしましょう。そして、何を学んで、どう成長したのかというところまで話を繋げられるようにしましょう。

主体性や諦めない心、粘り強くやり抜く力、相互理解の大切さなど、自分が大切だと思うキッカケになったエピソードを話すことができると、説得力のある文章になります!

3、研究室以外のネタも探してみよう

研究室の内容がガクチカとして十分に使えるとはいえ、書けるネタについては、幅を持たせていた方が良いでしょう。メインで話すことは研究室の内容にし、そのほかにサブとなるような話のネタも、できるようなら準備してみましょう。

ささいなエピソードでも構いませんので、バイト・サークル、その他学生時代に関わったことの事柄から、自分の人柄や能力をPRできるようなエピソードがないか探してみましょう。採用担当者に、「研究室や学業以外の話はある?」と聞かれたときに、小さなことであっても答えることができれば、あなたの人間性をよりアピールできます。

3.ガクチカを語る上での注意点

1、「ガクチカ」を単語として使わない

ガクチカは就活用語として定着しています。しかし、書類上や面接においては使用することは避けておいた方が無難でしょう。なぜならば、採用の決定権を持つ会社役員や人事の責任者には、造語・略語を嫌がる世代が多いからです。

誰もが理解できる言葉選びをすることは、社会人のマナーです。「ガクチカは〜」ではなく、「学生時代に力を入れたことは~」などの言い回しをするように心掛けましょう。

2、研究した内容はかみ砕いて話す

研究の内容を聞かれた場合には、専門用語を多用することは控え、誰にでも分かる内容で話すことを心がけましょう。なぜならば、採用担当者が理系出身とは限らないからです。

大学時代に打ち込んだ研究内容を話したい気持ちは大きいと思いますが、せっかく話しても、面接官に伝わらなければ意味がありません。文系の友人や両親など、研究を知らない大人が聞いても理解できる内容を目安に話しましょう。

3、研究の内容ではなく、研究から得たものを話す

ガクチカを語る際に重要なのは、研究の内容を理解してもらうことではなく、あなたが研究から得た経験でどう成長して、それをどのように会社で活かせるかという視点です。

研究の内容を書くときには「研究の内容」よりも、そこで自分が「どのように行動したのか」をメインに書くようにしましょう。 

面接官は、専門職でない限り「研究のすごさ」よりも「あなたの人柄や人間性」を判断したいと考えています。

4、なぜそのテーマを選んだのか、はっきりさせておく

なぜその研究テーマを選んだのか、という内容の質問をされることも多いため、事前に準備しておきましょう。

エントリーシートに書くときには省いてしまう内容かもしれませんが、いつ聞かれても困らないように深堀りしておきましょう。

可能であれば、自分の抱いている問題意識や、今後取り組みたい興味関心の内容と関連づけられると、自己PRにより信憑性が増すでしょう。

4.理系ガクチカの例文

では、実際に理系ガクチカの例文を見てみましょう。

今回は、賞を獲得した場合、成果が得られたときの例文をご紹介します。

ガクチカは基本的に、「結論」を先に述べてから、「動機、目標、困難、取り組み、結果、学び」の順に沿って作成すると、分かりやすい文章となります。

どんな文章にすればいいかわからない人のために、例文を2つご紹介します。

自分の経験とは違った内容かもしれませんが、自分の経験に置き換える際の参考にしてください。自分の言葉で書かれた魅力的なガクチカとなるでしょう。

例文1 研究で成果を出した

私が大学でもっとも力を入れていたことは、〇〇の分野に関する研究です。

中学生の頃に、〇〇分野の書籍に目を通し、まだまだ解明されていない部分が多くあると知り興味を持ったのがきっかけです。

気になったものはとことん調べる性格だったため、大学に入ってからは研究に没頭しましたが、学生である私が〇〇分野の研究に取り組むことは困難や問題ばかりでした。

最初はどのように研究を行えばよいか分からない手探り状態でしたが、教授のご指導のもと、私と同じように〇〇分野に興味をもった学生たちと一緒に、試行錯誤を繰り返しながら研究に打ち込んだ経験は大切な思い出の1つとなっています。

研究結果の最終段階で数値が合わない箇所が見つかるなど、思わぬ問題も発生しましたが、長期間にわたり研究を続けた結果、自身や仲間も驚くような研究成果を得ることができました。また、学生時代に学会発表する大変貴重な機会をいただけたことも、大変うれしく思っています。

例文2 学会発表で賞をもらった

私は、物事を論理的に分析し、分かりやすく伝えることに重点を置いています。

なぜならば、自分だけで考察するのではなく、異なる意見を聞き、検証を繰り返すことが研究において重要だと考えるからです。そのために、専門分野以外の人にも意見を求め、専門的な内容を分かりやすく説明するようになりました。

また、私は共同研究での会議や学会発表の際に、ひと目でわかるような資料作成や、わかりやすい発表をすることにこだわります。資料の工夫だけでなく、相手に伝わりやすい発表の練習も行ってきました。

その結果、学会発表で2回受賞することができました。

伝わりやすい説明の手順や、言葉の使い方、話しの緩急のつけ方や、見やすい資料の作成能力が身についたこと、それが受賞という結果に結びつけることができたのも大きな自信につながっています。

5.まとめ

いかがだったでしょうか。

「何をアピールポイントにすればいいのか分からない」という理系学生も、自分の強みを活かしたガクチカの書き方が分かったのではないでしょうか。

ポイントをしっかりと押さえ、学生時代に時間をかけて頑張ってきたことを、しっかりアピールしましょう。自分の人柄や研究で培った能力が分かるエピソードを選べば、評価されるガクチカとなりますので、ぜひ自信を持って就活に臨んでいきましょう!

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