就活生なら誰しもが経験する面接。あなたは、面接官が学生のどのようなところに注目しているかご存知ですか?
実は、質問への答えと同じくらい、学生のマナーや立ち振る舞い、態度にも注目しているのです。
そこで、今回は面接官が特に注目しているマナーポイントを解説していきます。
ポイントをおさえ、きちんと準備して面接に臨みましょう。
面接でのマナーとは
そもそも、就活の面接ではどんなところがみられているのでしょうか?
もちろん、面接では質問に対する答えが重要視されているでしょう。
しかし、面接の特徴は企業の人と学生が直接会うということです。企業側は、学生と直接会う面接を行うために、場所や人など、多くのコストをかけています。
そのため、直接会ってみないと分からないような、マナーや立ち振る舞いは面接でとても重要視されています。ですので、意外と細かい所作まで見られているのです。
しかし、学生は社会人と接する機会が少ないためなかなか社会人としてのマナーが見につけられません。逆に言えば、社会人としての基本的なマナーや適切な立ち居振る舞いができれば、十分評価の対象になるのです。
職種によっては、面接中のマナーで不採用になってしまうことも!
職種によっては、マナーができていないだけで、不採用になってしまうこともあります。
具体的に言うと、接客業や営業職など、人に見られる職種の場合は、マナーや立ち振る舞いを重視しています。そのため、ちょっとしたことで不採用になってしまうかもしれないのです。
そのため、面接におけるマナーや立ち振る舞いのポイントをしっかりとおさえ、面接官に好印象を与えられるようにしましょう。
面接官が重視している5つのマナーポイント
では、実際に面接官が重視しているのは、どのようなところなのでしょうか?
今回は、6つの段階に分け、それぞれで気を付けてほしいマナーポイントを紹介します。
段階ごとに、きちんと身につけられているか確認してみてください。
①受付・控室でのマナー
意外と就活生が見落としがちなのが、面接が始まる前の受付や控室のでの態度や対応です。
選考本番ではありませんが、会社の社員さんが見ているのは確かです。会社に入った瞬間から気を引き締めていきましょう。
そこで、受付と控室で気を付けてほしいマナーを二つ紹介します。
受付でのマナー
面接を受ける会社に着いたらまず受付に向かい、そこで用件と大学名、自分の氏名を伝えます。
簡潔にはきはきと挨拶することを心がけましょう。
控室でのマナー
受付が終わると、自分の番まで控室で待機します。
この時、友達と大きな声でしゃべったり、携帯電話をいじっていたりと落ち着きのない行動をしてるとマイナスな印象をつけてしまうかもしれません。
考えてきた質問に対する回答を見直したり、面接をイメージしたりなど落ち着いた行動を心がけましょう。
②入室時のマナー
面接室への入室は、面接官の第一印象になる大切な瞬間です。第一印象で、合否につながることもあります。ここでは、入室から着席までのマナーを二つ紹介します。
ドアは三回ノックする
面接室のドアは3回ノックしてください。
「2回じゃないの?」と思う人もいるでしょうが、2回のノックはトイレノックという暗黙のルールがあります。ですので、面接などかしこまった場面では3回ノックするようにしましょう。
ドアを閉めるときのマナー
部屋の中に入ったら、扉の方を向いて静かにドアを閉めましょう。
後ろ手でドアを閉めたり、面接官に背中を完全に向けたりすることはマナー違反です。必ず斜めに立ってドアを閉めるようにしてください。
ドアを閉めたら、面接官の方を向き「本日はよろしくお願いします」とあいさつし、お辞儀をしましょう。
③退出時のマナー
面接が無事終了したら、退室をします。順調に面接を進められても、最後の最後でやらかしてしまってはもったいないです。
退出時もマナーがあるので、しっかり確認してください。
退出のお辞儀マナー
面接官から「それでは、お帰りください」などの終了の合図が出てから、退出するまでに3回お辞儀する場面があります。
まずは着席したまま「本日はありがとうございました」と述べ、お辞儀します。
続いて、起立した後に椅子の横に立って、再度「ありがとうございました」とお辞儀します。
かばんやコートなどの荷物を手に持って、ドアの前まで移動した後、もう一度面接官の方を振り返り、「失礼いたします」と挨拶して、お辞儀します。
⑤面接中のマナー
面接中は、話す内容だけでなく、立ち振る舞いや言葉遣い、姿勢なども見られ、自社の職種にふさわしいかを判断しています。そのため、面接中の話し方はとても需要です。
そこで、面接中に注意してほしいマナーを三つ紹介します。
お辞儀のマナー
先ほど、入退出時にお辞儀をするとお伝えしましたが、ではお辞儀はどのようにしたらいいのでしょうか?もちろん、お辞儀にもマナーがあります。
実は、お辞儀には深いお辞儀、軽いお辞儀など「礼」の角度が様々です。また、その場の状況に応じた角度の目安があるのです。
具体的に言うと、入退室時の「失礼いたします」と言う挨拶は、30度ほどの会釈、自己紹介時の「よろしくお願い致します」や面接終了時の「ありがとうございました」という場合は45度ほどの会釈が最適です。
さらに、男性の場合は、手を体の脇にそろえてください。 女性の場合は、手を体の前にそろえましょう。
話し方のマナー
面接中は、面接官の質問に簡潔に答えることを意識しましょう。とくに、結論から伝えたり、話すポイントを明示したりすると伝わりやすいです。
結論から申し上げますと、~~です。具体的には・・・
3点ございます。1点目は・・・
また話す際は、適度に身振りも加えて話すようにしましょう。話上手だと印象付けることができますよ。
表情のマナー
まず面接中の目線は、面接官へ向けましょう。うつむいたり、視線をそらしたりすると、マイナスな印象を持たれかねません。面接官が複数の場合は、話している人に目を向けるようにしましょう。
どうしても目を合わせるのが恥ずかしい場合は、面接官の後ろの壁を見つめるといいでしょう。
また表情は堅くなりすぎず、リラックスした表情が望ましいです。笑顔が好ましいですが、笑いすぎるのはよくないでしょう。
⑥面接中の持ち物のマナー
面接の際、持ち物をどこに置くかで迷うことはありませんか?持ち物を置く際もちゃんとマナーがあるのです。
今回は、バック・コートの場合と傘の場合について説明します。
バックやコートの置き方マナー
バッグやコートは、基本的に着席する椅子の横に置きます。
そのため、椅子に立てかけなくても自立するタイプのカバンがおすすめです。もし持っているカバンが倒れやすい場合は、椅子に立てかけるか事前に固めの中敷を入れるなどして、倒れないようにしておきましょう。
傘の置き方マナー
せっかくの面接日ですが、雨が降ってしまうこともあります。そんな時はどうしたらいいのでしょうか?
面接日の傘は折りたたみ傘がオススメです。面接会場に傘置き場がある場合もありますが、社員の方や他の面接する学生の傘でいっぱいになっていることがあります。
そのため、就活用のカバンにはあらかじめ折り畳み傘を入れておくといいでしょう。さらに、ビニール袋を持っていけば、カバンに入れても大切な書類を濡らさずに済みますね。
長い傘を持参し、傘置き場がなく面接室に持ち込まなくてはならない場合には、かばんの横に並列で置くようにしましょう。このとき、傘の先端は相手に向けないようにしてください。
椅子に立てかけておくと、途中で傘が倒れて大きな音を立てたり、面接官を驚かせてしまう場合があるため、避けた方がいいでしょう。
まとめ
今回は、面接官が特に注目しているマナーポイントを解説しました。
今回紹介したマナーは、就活だけでなく社会人としても覚えておくべき内容になります。しっかりとおさえておきましょう。
自分の魅力を最大限に発揮できるように、第一印象で好印象を残せるように、面接でのマナーを事前に練習して完璧にしておきましょう。