面接などで自己紹介をすることは少なくないのではないのでしょうか?
「今更、自己紹介なんか大丈夫」と言う方も多いと思います。
しかし、本当に自己紹介を理解できているでしょうか?自己PRと混同していませんか?
今回は自己紹介について解説していきたいと思います。
自己PRとの違い
自己紹介で一番気をつけなければいけないのは自己PRとの混同です。また、その逆も然り…。
ではこの2つの違いは一体どこにあるのでしょうか?
ここで注目したいのが自己の後ろに付く「紹介」と「PR」です。「紹介」をしなければいけないのに、「PR」をしてしまうと面接官は「質問の意図を理解していない」と判断してしまいますので注意しましょう。
「紹介」はあくまでも「紹介」ですので、挨拶やコミュニケーションの一環だと考えてよいでしょう。その際、「紹介」の中にこの後の面接で詳しく聞いて欲しいこと、「PR」に繋げる為のワードなどを入れておくのがポイントです。
「PR」は自分を商品に置き換えて企業に売り込むイメージです。
もしもあなたがiPhoneを売り込まれた時に、「このiPhoneは画面が5.8インチで、薄さは7.7mmなのでオススメです」と言われるのと、「このiPhoneは画面が5.8インチで他のどんなスマートフォンより画面が広くて見やすく、薄さは7.7mmなのでかさばらずポケットなどに収納できるのでオススメです」と言われるのでは、どちらを購入したいと思いますか?
同じiPhoneという情報でも、ただ特徴を述べるだけと、相手の立場に立ち買った後の良いイメージやメリットを述べるのでは大きな差が生まれます。
面接でも同じく「紹介」では特徴を、「PR」では特徴から企業が採用した際、企業側にどのような価値・メリットがあるのかを説明しましょう。
自己紹介の内容は?
上記の通り、自己紹介では自分の特徴を説明しましょう。
自己紹介で言う特徴として挙げられるものは、所属・名前・学校で学んだもの・ガクチカなどです。これらを述べた上で、この後の面接で詳しく聞いて欲しい(自己PRで話したい)内容に少し触れることと、挨拶を忘れずに述べましょう。
また、自己紹介で述べる内容はESなどの内容と食い違うことのないように一貫性にも注意しましょう。
以下は自己紹介の例文です。
アスレバ大学 OB学部 就活学科から参りました、アスレバ太郎です。
ゼミでは就職活動やOB訪問について研究しており、新入生にゼミを紹介する広報担当をしております。
学業以外ではテニスサークルのキャプテンとして活動をしていました。多くの部員まとめるために、一人一人と意思疎通を図ることを通じて、大勢の人に働きかける積極性と行動力を身につけることができました。
入社1年目から責任のある業務を数多く行える御社に魅力を感じ志望しました。本日はよろしくお願いいたします。
気をつけるポイント
自己紹介を行う上で気をつけなければならないポイントが幾つかあります。
1.表情に気をつける
面接では緊張してしまい、自然と強張った表情になりやすいです。しかし、笑顔に近い柔らかい表情で伝える方が、面接官からの印象もよくなります。
緊張してしまい、思うように柔らかい表情が作れない際は、口角を上げて話すことを意識しましょう。口角をあげることにより、笑顔に近い柔らかい表情となります。
2.言葉遣い
面接の言葉遣いも非常に重要です。ゆっくりと大きな声で話すことや、「です」「ます」の丁寧語、「御社」、語尾を伸ばさないと言った面接の基本事項を改めて確認しましょう。
3.姿勢
面接官は面接中の姿勢も見ています。背筋を曲げずに、しっかりとした姿勢で座ることなどを意識しましょう。
また、普段から猫背の人などは、自分が意識していても背筋が曲がっている可能性があります。友達などの第三者から、しっかりとした姿勢かどうかを確認してもらうのも有効的です。
まとめ
自己紹介で一番気をつけなければならないポイントは、やはり自己PRとの混同です。
しかし、自己紹介の後に自己PRを行うことは多々あります。また、自己PRを行わなくても、面接の会話の中に自分をアピールする機会は必ずあります。
その際に向けて、自己紹介の段階で自分のアピールポイントの布石を打っておきましょう。