【理解できてる?】スタートアップ・大手・ベンチャー・中小企業の違いとは?

日本には様々な規模の企業があります。長い歴史を持つ会社もあれば、設立して間もない会社など、様々ですが、企業は規模によって、スタートアップ・大手企業・ベンチャー・中小企業と言った呼ばれ方をされます。

就職活動を進めていくと、大手以外の企業を知る機会もたくさんあると思います。

そのなかで自分はどれくらいの規模の企業に向いているのか、どの企業でどんな働き方をしたいかで悩むこともあるのではないでしょうか?

そんな就活生の為に、今回は、スタートアップ・大手・ベンチャー・中小企業について解説していきたいと思います。就活の選択肢の幅を広げるためにも、ぜひ最後まで読んでみてください。

ベンチャー企業とは?

 

「ベンチャー」とは、英語で「冒険的な企て」という意味ですが、日本では投資をする企業や投資家のことを指す和製英語として使われています。

このベンチャー企業とは、ある程度の市場で受け入れられているビジネスモデルを元に展開し、さらに発展させたりすることで、比較的安定して収益性を上げていくことを目指す組織のことを指します。また、大企業などが取り組んでいない、革新的なアイデアや技術で新しいサービスやビジネスを展開していくこともあります。

ベンチャー企業には、明確な基準や定義は存在しません。

そこで、今回は一般的にベンチャー企業と呼ばれる大まかな基準を紹介したいと思います。

1.独自の技術で成長過程にある企業
2.ベンチャーキャピタル(VC)など投資機関から資金援助を受けている企業
3.ベンチャー指定を受けているというものです。

特に2000年以降は、IT技術の進化や規制緩和に後押しされた結果、ベンチャー企業の設立が増加しています。小規模でスタートしても、数年単位の短期間で上場し、規模を拡大するベンチャー企業も少なくありません。

しかし、ベンチャー企業は新たなビジネスを育てている状態ですので、将来的には大きく化ける可能性はあるものの、現状は財政的に厳しいと言うことが多いです。

そのため、大企業のようなネームバリューや福利厚生の手厚さはありません。

ベンチャーが向いている人の特徴
1、会社の成長に貢献できる割合が大きいことにやりがいを感じる方
2、企業のビジョンに共感できる方
3、自己成長を求めている方

スタートアップ企業とは?

まずはじめに、スタートアップ企業とは、どんな会社なのでしょうか?

また、ベンチャー企業との違いはどこにあるのでしょうか?

スタートアップとはアメリカ発祥の企業スタイルであり、アメリカのIT関連企業が集まるシリコンバレーなどで使われはじめて盛り上がり、世界に広がった言葉です。そのため、スタートアップ企業はインターネットを中心としたIT企業に多い傾向があります。

スタートアップ企業は、ベンチャー企業のなかでも特に「短期間で急激に成長を遂げる」という点のある企業です。こちらも明確な基準はありませんが、一般的に「誰もが考えつかない新しいアイデアで、世の中に新しい価値をプラスし、人びとの役に立つ、して短期で急成長をする企業」とされています。

既存のサービスの延長線上にあるビジネスの場合は、スタートアップ企業とは呼ばれません。誕生した時点からまだ市場に受け入れられていない新しいビジネスモデルを考えており、瞬く間に成長を遂げる会社のことをスタートアップ企業というのです。

スタートアップ企業は、世に出ていない新しいビジネスモデルを創出することで社会にイノベーションを起こし、世の中に対して大きいインパクトを与えるため、前人未踏の分野を切り拓きたい人や、将来起業を考えている就活生にオススメです。売上が急激に伸びていく可能性を秘めていますので、それに伴って従業員数が増えていく臨場感や、大企業では感じられない急成長感や熱気などを感じられるでしょう。

ただし、新卒でスタートアップ企業に就職することには、向き不向きがあるでしょう。

スタートアップ企業では好不調の波が極端なためメンタルが強い人であることや、少人数であることが多いため、業務量が非常に膨大になる可能性ががあることを覚悟する必要があります。ただその分だけ、自分が成長できるスピードは計り知れないので、成長意欲がある人には特におすすめです。

中小企業とは?

中小企業とは、会社の規模を意味する言葉です。

上記のベンチャー企業やスタートアップ企業とは違い、定義が明確に決まっています。

​​中小企業基本法では、中小企業は資本金・出資の総額と常時使用する従業員の数が定義されています。

また、中小企業と、ベンチャー企業やスタートアップ企業では、ビジネスモデルも違ってきます。ベンチャー企業は、革新的なアイディアや技術を使って、比較的新しいビジネスモデルを展開して行きますが、中小企業は既存の技術を使った慎重なビジネスモデルを採用する企業が多いです。その分、ベンチャー起業と比べてリスクが低く、 設立してからだいぶ時間が経っているため、安定期に入っています。

そういった中小企業を抜きにして、日本経済は語れません。中小企業庁が、平成30年6月28日に総務省と経済産業省が公表した、「平成28年経済センサス-活動調査」のデータを分析し、中小企業・小規模事業者数の集計作業を分析した結果があります。

https://www.chusho.meti.go.jp/koukai/chousa/chu_kigyocnt/2018/181130chukigyocnt.html

少し古いデータにはなりますが、こちらをみると、2016年時点で国内の中小企業が357.8万社であったのに対し、大企業の数は1万1157社となっています。

全規模(大企業と中小企業・小規模事業者の合計)の割合で見ると、中小企業は、日本にある

358.9万社のうち、99.6%を占めていることになります。

このように中小の企業数は膨大なため、就活の選択肢から外してしまうと可能性を狭めることになります。確かに中小企業は、大企業と比べると知名度は低くなりますが、福利厚生の整った優良企業や自分らしく働ける、魅力的な企業はたくさんあります。

たとえば、ニッチな分野で高いシェアを誇っている企業、海外展開に成功している企業、高い技術力を誇っている専門的な企業、地元密着経営で安定的に業績を伸ばしている企業などがあげられます。

中小企業に向いている人は、大組織が苦手な人や、経営者との接点が近い環境で働きたい人、幅広い仕事を任せてもらって多くのことを経験したいと考えている人です。

ただ、前述したように日本の企業の大半を中小企業が占めているため、自分に合った中小企業の見つけ方や選び方が重要になってきます。しかし、大手企業に比べると、公表されている情報量が少ないため、自分に合う中小企業を探し出すのはなかなか難しいです。

中小企業が向いている人の特徴
1、大手はハードルが高く、安定企業に就職したい人
2、少人数で協力して仕事をしたい人

そこで、自分にあった中小企業を探すためのおすすめの方法をご紹介します。

1、 就職情報サイトで検索をする

リクナビなどの就職情報サイトでは、大企業だけではなく中小企業の情報も多く掲載されています。そこで、自分が大事にしたいキーワードで検索してみましょう。そして、掲載されている写真やキャッチコピーなどを見て社風をチェックしてみましょう。

また、中小企業に特化した就職活動をサポートしてくれるサイトもあります。株式会社フリーシェアードジャパンが運営する「ツノル」や、株式会社学情が運営する「あさがくナビ」などは、中小企業の求人をメインに扱っているサービスです。それらの中小企業の求人専門のサイトを活用し、自分に合う中小企業を検索してみましょう。

2、『四季報』などを活用して数字を見る

企業研究の本として『四季報』が有名ですが、中小企業探しにおすすめなのが『就職四季報 優良・中堅企業版』です。企業の現状や将来性といった幅広い情報が掲載されているほか、年収や労働時間などが網羅されています。

また、リクナビの各企業ページや、企業のホームページなどをみて、「数字を確認する」ことも大事です。

たとえばホームページには「若くして抜擢される」と書いてあるのに、その会社の平均年齢が45歳だったり、「女性が活躍」と書いてあるのに、女性の役職者数や、産休・育休取得率が低かったりすると、その会社の基準と自分の基準にズレがあある恐れがあります。

離職率を開示していない企業が多いですが、毎年の採用者数と、従業員数の推移から推測することができます。例えば、毎年10人以上の新卒を採用しているはずなのに、従業員数がほとんど増えていないようならば「離職率が高い」ことが推察できます。

これらの数字は、優良中小企業を見極める上で重要なため、チェックしておきましょう。もしどこにも載っていない場合は、会社説明会や面接の場で確認して守るのも良いでしょう。

3、社員に会って話を聞く

中小企業の場合は、特に「言っていることよりも、やっていること」を確認することが大切です。社員が少ない中小企業では、掲げている理念よりも、現場の考え方や言葉などの方がその会社の社風を知ることができるためです。

気になる会社が見つかったら、OB訪問をお願いして話を聞いてみましょう。 大手企業の場合は部署がたくさんあるため、数人に会ったとしても社風は掴みにくいですが、中小企業の場合は数人に会えば十分その会社の社風を知ることができるでしょう。そうすれば、社風が自分に合うかどうかの判断もつきやすくなると思います。

そこで特にオススメなのが、こちらのOBトークというアプリになります。学生からだけでなく、企業側からも話しかけてもらえるのが最大の特徴です。他にもいくつかのアプリがあるのでそれぞれの特長を見極め、自分に合ったOB訪問サービスアプリを見つけましょう。

大手企業とは?

大手企業とはどのようなものでしょうか?大企業と大手企業の違いについても理解しておきましょう。

大企業とは前述の中小企業以外のことを指します。こちらは中小企業以外という明確な基準・定義があります。しかし、大手企業には明確な基準・定義はなく、簡単に言うと「各業種のシェア上位を争うもの凄い企業」のことです。日本の業種数は約100種類ありますので、各業界のトップ2・3社をピックアップしても約200〜300社ほどになります。

大企業が1万1千社あるうちの、200〜300社というと、とても数少ないということがわかると思います。

また、大手企業は人数も部署も多いので、社員一人ひとりに任される仕事の量が細分化されています。そのため、その道のスペシャリストになりやすくなります。また、コツコツと物事を行なっていくのが得意な人や苦にならない人が向いているでしょう。

注意点として、いうまでもなく大手企業は人気のため、倍率が高いため内定獲得は難しくなります。そして就職後に転勤や出向がある場合が多いため、本社とは違った場所で働かされる場合があることも覚えておきましょう。

大手企業が向ている人の特徴
1、ネームバリューを重要視したい人
2、福利厚生のしっかりした企業で働きたい人

数少ないトップ企業のため難関と言っても過言ではありません。そのため、ベンチャーや中小企業を含めて選考を受けることがおすすめと言えます。

まとめ

今回は、企業の規模や定義、その違いや特徴をご紹介しました。

自分に向いている企業を中心に就活することで、入社後のミスマッチを未然に防ぐことができます。

自己分析や企業研究を深めて、自分に向いている企業を探してみましょう。

 

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