地方大学に通っている学生のみなさん、地元で就職するか、都市部で就職するか迷っている方もたくさんいるでしょう。
その中には地方大学から都市部への就職は不利だと言われているのを耳にして、東京就職をためらったという人もいるのではないでしょうか。
では具体的的にどういった理由でそのように言われているのでしょうか。
今回は、その具体的な理由と、解決方法をご紹介します。
なぜ不利だと言われるのか
①費用の問題
地方学生は移動のための交通費、滞在するための宿泊費が多くかかります。
サポーターズによる2019年卒業見込みの日本全国の大学生560名を対象に行った調査では、就活費用の全国平均は、16万1,312円で、地方学生は、関東学生の平均費用よりも5万4,969円高い結果となっています。
交通費は快適で短時間で行けるものほど高く、夜行バスなどを使っても到着した後に時間が余ってしまい結局近くのカフェやコンビニでお金を使うことになってしまいます。
地方学生は関東学生以上に費用の工面について工夫する必要があるでしょう。
②情報量の問題
東京では就活シーズンには企業説明会が毎日のように開かれますし、その規模も大きいです。
また、インターンの種類も豊富で1.2年生の時から様々な経験に触れる機会があります。
地方学生は自分から情報を摘み取りに行く意識を持たなければ置き去りにされる可能性があります。
③時間の問題
遠方へ就職活動するとなると、移動や滞在に多くの時間を割くことになります。
関東の学生が授業の合間にインターンに行けるのに対して、地方の学生ができる活動の選択肢は限られます。
さらに、長期休暇期間を除くと、地方の学生は5daysなどの数日間に渡って行われるインターンに行くことも難しいです。
また、普段使い慣れていない交通手段に頼ることが多くなるので慎重に計画を立てなければなりません。
解決策
ではどのようにすれば地方学生は就活を乗り越えるのでしょうか。
「費用」「情報」「時間」の三点をいかに克服するかが重要になります。
①交通費・宿泊費を抑える
地方学生が東京での就活を進める上でもっとも大きいのが交通費です。交通費を以下に抑えるかという工夫次第で就活全体の費用が変わります。具体的な抑える方法として以下のポイントをチェックしましょう。
・新幹線や航空機での移動は早期申込を利用して割引を狙う。
・宿泊施設は格安のものを探す
→地方からの就活生用の宿泊施設「就活シェアハウス」や「就活カフェ」をチェック。
・近い場所にある会社への訪問は同日に済ませることにより往復を減らす。
②スケジュールの綿密な管理
地方学生は地元での学業やアルバイトと東京での就職活動を両立しなければなりません。
大学の授業、アルバイト、サークル活動の予定を早めに把握し、自分があと何回、何日間東京に行けるのかを確認しましょう。
使える時間がわかったら、目的と優先順位を考えながら有効に時間を使う方法を考えましょう。
とりあえず時間ができたから東京へ行く、1dayのインターンを申し込む、何かしらの説明会へ参加する。という方法では限られた時間を有効に使うことはできません。
「今回は〇〇業界の企業についての情報を集める」→「そのために◯日にはこのイベントに、◯日にはその業界に勤めているOBにアポイントをとって話を聞きに行く」というように逆算のスケジュール立てをすることが大切です。
③地方から都市部へ就職した先輩に話を聞く
地方学生にとって自分と同じように東京で就活をし、成功させた先輩ほどロールモデルとして頼りになる存在はありません。
情報収集の方法や、エントリーシートの添削なども意見をもらえると良いでしょう。
④地元でできる都市部への就職活動
オンラインでできる就活サービスを利用すれば、地方にいながら就活を進めることができます。
・オンライン説明会
→ソーシャルメディアなどを活用したウェブサイト上で開催される採用説明会のことです。
・オファー型就活サービス
→就活生が自分の基本情報を登録して、企業側が就活生にオファーを出すという形式の就活サービスのこと。
など、様々なオンライン上の就活サービスがあるので自分の就活に合わせて利用していきましょう。
⑤就活仲間を作る
就活イベントやインターン、就活シェアハウスなどでは同じように東京で就活に励む学生に会えるでしょう。
そのときに同じ業界を目指す学生や、同じように地方から東京へ就職しようとしている学生と積極的に情報交換をしましょう。
同じ就活生がどのように動いているのか知ることで、自分の就活を客観的に見直すことができます。
また、お互いに励まし合うことでモチベーションの向上にも繋がります。
まとめ
地方大学から都市部への就職活動は、大変に感じることも多くあるでしょう。
しかし、就職の幅が大きく広がったり、今まで触れることのなかった環境に大きく影響をもらえたりと、その経験は自分の成長に大きく役立ちます。
地方剥製には関東の学生とは違った経験をしているからこそ活かせる強みがあります。
東京まで就活に出てきている熱意をかってもらえたり、なぜ東京まで来たのかと興味を持ってもらえたりすることもあります。
諦めずに万全の対策を練って東京での就職活動に挑みましょう。